結局プルオーバー

二転三転します

うつ病になりましたので

昨日会社を休むと決めて、その足で精神科と出し忘れていた友人の結婚式の招待状の返事を出しに郵便局に出かけた。

とても綺麗な落ち着いた雰囲気の病院だった。暖かみのある色調で構成された内装が、事務の方の物腰柔らかに進行する最低限の対応が、自由に飲めるハーブティーが、心を安らげなさいとやかましく囃し立てた。

 

30分前に着いて、診断用紙を書き終えて、少し待っている間、何で車で来たんだろうと、そればかり考えていた。

名古屋駅近辺の駐車場は15分200円が大体の相場で、電車であれば自宅から名古屋駅まで片道200円で行ける。刻一刻とお金がなくなっていく感覚にそわそわしながら自分の番が回って来るのを待っていた。

程なくして呼ばれ、中に通され、一通りカウンセリングを終えると、やっぱり結果はうつ病だった。

 

まあそうだろうなと思った。

最近は仕事をしていても集中力が全く無くて、やっつけ仕事で平日を使い果たして、何とか迎えた土日もやっつけられなかった仕事たちの事で頭がいっぱいになっていた。

楽しい事をしている時も幸せな気持ちでいる時も、常に仕事の事が頭の片隅に、というか四隅にしっかりと置かれていた。

あくせく白を増やしてみても四隅に置かれている黒にあっけなく蹂躙される、やるせないオセロをずっとやり続けている、そんな感覚だった。

 

抗うつ剤と胃腸薬を渡され、駐車代800円(許容範囲だ!)を支払い、颯爽と家に帰った。

会社に休職の電話を入れ、郵便局で病院の診断書を封筒に入れて出そうとした時、友人の結婚式の招待状を家に忘れてしまった事を思い出した。

ああ、なんなんだこれは、と、思った。

 

彼は私の古くからの友人で、まさに谷川俊太郎の「あなたはそこに」にある「ほんとうに出会った者」、私が私でいられる証明となる友人であった。

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07BGSFRX1/kimaya02-22/

そんな友人の招待状の事を覚えていられないなんて、昔の私からしてみたらげんこつひとつでは済まされない話であると思う。

いや本当に。

本当に、虚しい気持ちになった。今後、私のこれまでの人生、ひいては私自身に大きく寄与してくれた人たちの一大事が起きた時に、同じように忘れてしまうような事があったら、私は私を許せなくなる。許せなく思うエネルギーがある保証もないかも知れない。

そんな未来、願い下げだと強く言えたら何とも頼もしかったが、今はそんな未来が怖くてたまらないというのが正直なところだ。

 

だから、もう休むことにした。

仕事のせいだけではないかも知れない。

けれど、ここ最近で起きた私の変化の外的要因といったら仕事くらいしか思い当たらない。

となるとそれを取り除いてみる以外ないのだ。

 

そしてもう一つ、これから時間がかかってもいいから自分と徹底的に向き合ってみなさいと、精神科の先生からアドバイスを頂いた。

どうも私はHSP(highly sensitive person)というやつらしい。以下リンク。

https://kiraku-infomation.com/hsp-highly_sensitive_person/

であるからして、自己肯定感を底上げするというよりは、底が天井になるくらいの、それくらいの心構えで望まないと同じことの繰り返しだというのだ。

 

だから、虫酸が走るような、身の毛もよだつような、何とも薄ら寒い話だが、

 

自分を褒めていかなければいけない。

 

厳密には上記の前置きも文章化するのはNGらしいのだが、今回限り許してほしい。最後の抵抗、あるいは所信表明の時に使われるテクニック。のようなものだ。知らんけど。

 

毎日何かひとつ出来た事を文章で残して記録として積み重ねていく。

予防線も、おちゃらけも、照れ隠しも、捨て台詞も、何も残さない、立つ鳥後を濁さない事この上ない状態で文章を終わらせる。

 

今日は車を綺麗にした。

ゴミ出しの時に知らない人と挨拶出来た。

おっきなうんちが出た。

 

もうどれだけ馬鹿らしくても、どれだけ箸にも棒にもかからないような些末な出来事でも、

何かひとつ出来たこと、プラスなことを記録して、文章を終わらせる。

逆張りでも何でもなく、幸せな人たちは、これが当たり前に何の疑問もなく出来ているのがまったくもって凄いと思う。

 

 

だから何?

で何なの?

よく人前でそんな事が言えるね。

くだらない。

しょーもない。

目も当てられない。

そんなレベルで幸せを得ていいの?

もっと人を楽しませようという気はないの?

それで笑ってもらえる環境にいていいの?

 

 

所狭しと脳内を駆け回る侮蔑の言葉たちに無期限出場停止処分を下さなければならない。

別に思う分には構わない(というか性分だから仕方がない)のだけれど、文には残しちゃいけない。そういうものらしい。これをトレーニングとしてやっていくしかないらしい。

 

つくづく難儀なものだと思う。やれやれと言ってしまいたい。

 

でもやっていく。

どれだけ気持ち悪くても、何か変える為には仕方ない。

 

ああ。あーあ。

 

 

 

 

今日はキャベツとベーコンの焼きうどんを上手に出来た。

美味しかった。