結局プルオーバー

二転三転します

20:40

午後8時 無性に嫌になる

壊れたまま直されない看板 無精髭 忘れちまえと囃し立てる声 ノンアルコールビール 悲しみに目を逸らしせっせと暮らすこと 淘汰 心象 街角の桜 紺色のスーツに茶色い革靴

みんなつらいけど頑張ってなんとか生きているのよ

なあ 俺は一体なにを思えばいい

心を殺せばいいのか やっと得た心を

したくない それはしたくない

でもどうだ 俺の心が誰を救った なにか残すことができたのか

角を取ったつもりが 削り取っただけなんじゃないのか

なあどうなんだ 誰に聞けばいい

つらいけど頑張ってなんとか生きているあなたに聞いて つらいけど頑張ってなんとか生きていくしかないのよと言われ 俺はどうすればいい

笑えばいいのか そうですねとごまかして こんなこと聞いてすみませんと謝って 俺もなんとか頑張って生きていきますと 小さく拳を掲げて見せれば あなたは つらいけど頑張ってなんとか生きていく俺を見て これでよかったと思うのか

思うんだよな そういう風に出来ているんだ

みんなそうやって生きているんだ

当たり前だ これは当たり前

息を吸って 吐いて 飽きたら忘れて

音楽を聴いて ゴミを捨てて 歌を歌って お茶を飲んで 糞をして また明日も頑張ろうって

くそくだらねえな 辞めちまえ