目を閉じて耳をすます
もう未来に特別の期待をする気もないけれど、とはいえ簡単に諦めていい理由なんてないんだな。
"いつか"を待つのは受動的で、虚しくて、優しいだけだと思っていた。
時間の流れがすべてなんとかしてくれるよ、なんて傲慢な手の差し伸べ方をしてくる手合いと大差ないと決めつけていた。
なにもしないことを正当化する言い訳にしか思っていなかった。
けれど、どうも一概には言えないみたいだ。
そこには希望や執着があった。
待ち続ける相手がいる限りはどれだけでも待っていい。
待つことはある種、幸せなことなのかも知れない。
一途に思い続けられることの尊さに気づくことができた。
そんなL'Arc〜en〜Cielのライブだった。
この先、"いつか"だけを夢見て生きていくエネルギーが今の私にあるかどうかは分からない。
それでも、ちょっとだけ待ってみようと思った。